ペットボトルのお水にも含まれる硝酸態窒素

安全なお水を飲みたいというのが、ペットボトルのミネラルウォーターを購入する人の願いです。ところがペットボトルのお水のなかに、硝酸態窒素という物質が含まれていることが最近判明しました。

硝酸態窒素は自然界にもとからある成分です。この成分を栄養として吸収し、野菜や果物は成長します。だから野菜の発育をよくするために、農家では硝酸態窒素を肥料として植物に与えてきました。長年こうして追肥をくりかえしてきたことが、土中の栄養素のバランスを崩し、硝酸態窒素が必要以上に多い土壌を作ってしまいました。

ペットボトルのなかのミネラルウォーターは、雨水が土中に染みこみ、地下水となったものを採取したものです。栄養バランスの崩れた土壌を採水地としていたことが原因で、硝酸態窒素まで過剰に水に溶け出したミネラルウォーターがいまもマーケットに出回っています。

ミネラルウォーターのなかの硝酸態窒素のチェックはまだ義務付けられていません。現在販売されているペットボトル入りミネラルウォーターの硝酸態窒素濃度は、健康にすぐに被害を与えるほど高いものではないからです。

とはいえ安心できるお水だと信じていた人にとっては、これはショックなことでしょう。硝酸態窒素が反応してできる亜硝酸イオンは、多量に取り込むと健康被害を与えます。亜硝酸イオンの影響でおきる代表的な疾患として、ブルーベビー症候群などがあります。こんなお水を毎日飲んでも本当に大丈夫なのか、子どもに与えてもいいのかと不安になります。

硝酸態窒素は、化学肥料だけでなく有機肥料にも多く含まれています。周辺に有機農法による畑や果樹園しかない採水地からでも、硝酸態窒素が多量に含まれるお水がくみ上げられる可能性は大いにあるのです。ヨーロッパの採水地は化学肥料や化学農薬禁止の場所にあることが多いのですが、硝酸態窒素については、欧州産ミネラルウォーターも安心だとはいえませんね。

すべてのメーカーの商品に見つかったわけではありません。ペットボトルのお水を買うときには、国産、外国産を問わず、硝酸態窒素が検出されていない製品をせめて選びたいものです。